個性
フランスのマネキンたち。
左は80年代ものだけど50年代に活躍した役者が
モデルになってます。
右は40年代の彼。
笑顔がナイスでこちらまで幸せな気持ちになります。

個性

ことある度に「個性」を発揮してとか、
「個性」を大事に、とか言われる昨今。
その個性だが、折にふれて観察していると
コピーされていたり、

コラボや分業されているようで
なんだか頼りなく心許ないことがある。

洋服のデザインや色彩を引き立たせるために
無駄な個性でそれらを邪魔しない白一色、

表情は疎か顔さえも必要としないマネキンが
昨今の主流なんだけれど、

1930〜80年代位までは
むしろ洋服を引き立たせるために
表情豊かなマネキンが普通でした。
イタリアのFIORUCCIとか、
フランスのChevignonは
その代表的なブランドだったなぁ。

個性表現の軸足を洋服だけに集中するか
雰囲気の提案にするか、の選択なんだけれど

店主はやはり個性のある洋服が
個性的なマネキンにディスプレイされている方が

その時代感も感受できてやっぱり好みだな。