ことある度に「個性」を発揮してとか、
「個性」を大事に、とか言われる昨今。
その個性だが、折にふれて観察していると
コピーされていたり、
コラボや分業されているようで
なんだか頼りなく心許ないことがある。
洋服のデザインや色彩を引き立たせるために
無駄な個性でそれらを邪魔しない白一色、
表情は疎か顔さえも必要としないマネキンが
昨今の主流なんだけれど、
1930〜80年代位までは
むしろ洋服を引き立たせるために
表情豊かなマネキンが普通でした。
イタリアのFIORUCCIとか、
フランスのChevignonは
その代表的なブランドだったなぁ。
個性表現の軸足を洋服だけに集中するか
雰囲気の提案にするか、の選択なんだけれど
店主はやはり個性のある洋服が
個性的なマネキンにディスプレイされている方が
その時代感も感受できてやっぱり好みだな。